車両保険
6.車両保険

 車両保険とは、契約しているクルマが、偶然の事故によって損害を受けた場合に、修理代などが支払われる保険です。
 たとえば、
「交差点で出会い頭の衝突。こちらにも過失があるので、自分のクルマの修理代を50万円くらい払わないといけないらしい……」
「せっかくの新車なのに、駐車場で当て逃げされてしまった。修理代にかなりかかりそう……」
「ガードレールに突っ込んで、クルマが大破してしまった」
「自宅の駐車場から愛車が盗まれてしまった、どうしよう!」
 このような被害による損害をカバーしてくれるのです。つまり、対人や対物保険は他人のための賠償保険ですが、車両保険は自分のクルマのための保険というわけです。
 保険金額は、契約するクルマの年式や種類の「時価」をもとに決められます。たとえば、50万円の値打ちしかないクルマに、300万円の保険をかけたり、500万円のクルマに100万円の保険をかけようと思ってもそれは基本的に無理。あなたのクルマの保険金額は、保険会社のほうで、最新の「時価」データにしたがって決めてくれます。もちろん、価格や事故率の高いクルマほど、保険料も高くなります。

(1)保険金が支払われる場合

   被保険自動車が、衝突、接触、墜落、転覆、火災、爆発、盗難、台風、こう水、高潮、物の飛来、物の落下などの偶然な事故により損害を受けた場合に保険金が支払われます。

  (注)車両保険の被保険者は、被保険自動車の所有者です。
 

(参考)自動車の盗難

 警察庁の統計によれば、自動車の盗難件数は、2001年には63,275件(対前年比12.6%)で、1日に173件、10分に1台の割合で私たちの車が盗まれている計算になります。
 このため、2001年度の自動車盗難に対する支払保険金(損保協会調べ)も、件数で68,600件(10.9倍)、金額で593億円(9.4倍)といずれも10年前(1992年)の10倍の規模となっており、近年の自動車盗難件数の急増は、自動車保険にも大きな影響を与えています。
 このように、自動車盗難は決して他人ではなく、自分の車は自分で守る、そんな時代になっています。そこで私たちからのアドバイスとして、

・車から離れるときはキーを抜き、窓を完全に閉めてドアをロックする(3件に1件はキーをつけたまま盗まれています)。

・自動車の保管場所(駐車場)には、防犯灯などの防犯対策をする(盗難の6割が駐車場で発生しています)。

 

(2)支払われる保険金

 損害発生時の時価額にかかわりなく、保険金は、協定保険価額を基準として支払われます。ただし、保険金額を限度とします。

全損の場合

 保険金額の全額

分損の場合

 損害額から「免責金額」を差し引いた額

 (注)被保険自動車が自家用乗用車や自家用貨物車の場合、「車両価額協定保険特約」が自動的に付帯されます。したがって、これらの自動車以外の場合には、時価を基準として保険金が支払われることになります。なお、対象となる自動車は保険会社により異なります。

(3)保険金が支払われない主な場合

  次のような場合には、保険金が支払われません。

 ア.故意、無免許・酒酔い・麻薬等運転
 イ.詐欺、横領
 ウ.車両の欠陥、摩滅、腐食、故障など
 エ.タイヤの単独損害(火災・盗難の場合を除きます)
 オ.地震、噴火またはこれらによる津波
 カ.戦争、暴動など
 キ.核燃料物質による事故
 

(参考)主な特約(詳細は保険会社により異なります)

○他車運転危険担保特約

  被保険自動車が所定の自家用自動車で、かつ、その所有者および記名被保険者が個人の場合、記名被保険者、その配偶者またはこれらの者の親族が他人の所有する自動車を臨時に借用して運転している間に生じた事故について保険金が支払われます。

○被保険自動車の入替における自動担保特約

  被保険自動車と入替後の自動車が所定の自家用自動車である場合に限り、自動車の入替後一定期間内に手続きを行ったときは、保険会社が承認する前であっても入替後の自動車を運転している間に生じた事故について保険金が支払われます。
    
○ファミリーバイク特約(原動機付自転車に関する「賠償損害」担保特約)

  被保険自動車が所定の自家用自動車で、かつ、その所有者および記名被保険者が個人の場合、割増保険料を支払う事により、記名被保険者、その配偶者またはこれらの者の親族が原動機付自転車を運転または搭乗している間に生じた事故について保険金が支払われます。
(注)この特約では、自ら所有している原動機付自転車だけでなく、他人の原動機付自転車で事故を起こした場合も、保険金が支払われます。
 

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