損害賠償責任と過失相殺
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7.損害賠償責任と過失相殺

 ここからは、実際にはどのように自動車保険が支払われるかについて説明します。
まず、自動車保険を理解する上で重要な、「損害賠償責任」と「過失相殺」について、簡単に説明します。

 ある人が自分の自動車を修理した場合、通常、その修理費などを払わなければ成りませんが、交通事故による被害であるときも、被害者はその費用を自分で負担しなければならないのでしょうか。
 
 被害者に一方的な落ち度が有る場合ならともかく、加害者に何らかの落ち度(過失)があれば、その結果生じた損害について加害者に償ってもらうのが当然です。この加害者が被害者に負うべき責任が「損害賠償責任」です。
 また、交通事故においては、加害者側が一方的に悪いようなケース(過失100%)はまれで、被害者側にも落ち度(過失)があるのが一般的です。
 
 このような場合には、加害者は、被害者側の過失の割合に基づき、被害者が負う分を差し引いて被害者に損害を賠償することになります。
 
 これを「過失相殺」といいます。つまり、相手側の過失の程度に応じて実際の損害を減額したものが損害賠償額となり、保険金はこの損害賠償額に対して支払われることになります。
 

(参考)過失相殺の例(対物事故の場合)

 たとえば、交差点で、A車が右折する際に直進してきたB車と衝突し、双方の自動車が破損したケースを考えてみましょう。

 A車の損害額が30万円、B車の損害額が60万円で、AとBの過失割合は60:40とすることで双方が合意しました。

 この場合、A、B、損害賠償額は、次のとおりとなります。

 

(損害賠償額)           (相手の損害額)    (加害者の過失割合)

AがBに支払う賠償額  :  B車の損害額60万円×Aの過失割合60%=36万円

BがAに支払う賠償額  :  A車の損害額30万円×Bの過失割合40%=12万円

 

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